話題の重要さ

レッスンを始めてから、最近より効率よく日本語を教えることについてよく考えている。生徒のレベルと習い方がバラバラで、やはり個別のレッスンにしてよかったと再確認した。レベルによって教え方は当然変わるが、最終目的は変わらない。それは、もっと色んなことについて話してもらうことだ。

「こういうことは、日本語でどう表現しますか?」日本語を勉強するには、それが一番重要な質問だと思う。自分の思いを表現しようとして、どのように言えばいいかわからない時、日本語が出来る人からすぐに教えてもらう。これこそが、日本語能力が上達している時だ。しかし、一般的な日本語の授業では、そういう質問をする機会がほとんどない。(まったくないと言ってもいいぐらい。)なぜなら、授業では習っている表現や単語があらかじめ決まっているからだ。「こんなことを教えるから、それを練習する」というやり方だ。

「ケーキは好きです?」と生徒に聞いたら、答えはほぼ決まっている。「はい、好きです」と「いいえ、好きじゃありません」と答えるしかない。クラスでは複数の人がいるから、もっと自由な答えをする時間もない。そうやって練習してきた生徒は始めて本当の会話で自分の思いを浮かべようとしたら、何も出てこない。適切な表現と単語と文法を知っていても、どれを使えばいいかわからない。授業では、そういう練習を全くしないからだ。

だから、私のレッスンではもっと自由に話をしてもらうようにしている。「ケーキは小さいころ好きだったけど、大人になってからは甘すぎてあんまり好きじゃない。でも、日本に行った時、そんなに甘くないケーキがあると知って、また好きになったよ。また日本に行って、ショートケーキを食べたいな。私が住んでいるところの駅の近くにすごいおいしいケーキ屋さんがあった。そういえば、その隣のパン屋さんのメロンパンもおいしかったな!」と、そのような話を聞きだせるようにレッスンを構成している。

そのためには、常に会話が盛り上がれるような話題を考えている。それは、もちろん生徒によって違うから、やっぱり個別レッスンにしてよかったと思う。

10 thoughts on “話題の重要さ

  1. あのうね、タエキムさん、どうやって初級日本語のレッスンのとき、こんなに面白い話題を紹介してあげるの。
    中級のレベルぐらいなら、こうやって出来るけれど。。。なんか複雑なかんじがしますよね。。。

  2. 全くそのとおりです。やはり、初級レベルでは、複雑な話題に無理があるので、もっと簡単なことについて話します。

    例えば、「ケーキは好きですか?」ではなくて、「どんな食べ物が好きですか?」とか。和食や中華料理など、答えるのに必要な単語や文法が知らなかったら、その時教えます。大事なのは、初級レベルだからといって日本語をある部分を隠さないことです。

    初級レベルだけではなく、どのレベルでも会話をしながら色々教えないといけない時がたくさんあります。だから、生徒さんが日本語を教えてもらっているんです。

  3. Let’s see what I can do with one semester of university’s Japanese and Perapera-kun.

    “Lately, since starting my Japanese lessons, I’ve thought a lot about the effectiveness of my classes. My student’s language levels and schedules are all over the place, and as expected, 1 on 1 lessons have been the best experiences. Due to the range of levels of my students, I of course had to mold my way of teaching (to fit each student?), but my ultimate goal does not change. And that is to get them (?) to speak more stuff (???).

    So just how will I do such a thing, you ask? I think the most important question is how to get them (?) to study Japanese. By way of using your own thoughts, how you say good not cut your hair time…”

    Ok, I give up.

  4. そうですか。ありがとう。
    じゃ、私ももっと会話の機会をあげようと思っています。^^

  5. Wait, you mean I actually got it right? (Except for that last part.) Because I’m pretty damn sure I got a good portion of it wrong. Like what do you mean by “get them to say more stuff”??? What do you mean by “get them to study Japanese”? Aren’t they already studying? That’s why they’re taking your classes, right?

  6. 読んでいる内にふと思ったんだけど、こういう答えの限られている質問を出来るだけ少なくする事は他で聞いたことがある。
    それは幼い子供に対して話すときのことです。
    言語を教える教師と同じように限定されている質問を聞く親がいるようです。
    「たろうくん、丸々が好きですか?」とか「雨降ってるでしょうか?」とかこういう形の質問はどうもの言語の習得や知性の獲得にもあまりよろしくないようだ。
    教師も親ももっと答えの限定されていない質問を聞くべきだ。
    例えば「丸々はどう思う?」とか「先週末はどこ行った?」など・・・

    たった今ちょっと時間をかけてこのテーマを扱っているポッドキャストを見つけた
    http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/project/radio/detail.php?id=126
    ところでこの「科学探検隊コーステップ」という番組はとても良質で時々聞くことにしている。

  7. …大人になってからは甘すぎてあんまり好きじゃい。

    Did you meant to write じゃない? Or is this a special form of grammar?

    Funny thing, a lot of the German interns at the company where I was working for a while in Japan didn’t like the Japanese cakes at all because they thought that the cakes were not sweet at all and more or less tasteless. ^^

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